危険物取扱者試験 甲種を一発合格したのでその方法とテキストを紹介。危険物取扱者試験 甲種合格記
こんにちは。 夏に一念発起して、危険物取扱者試験 甲種の受験をしようと決めたThinkです。 この度、見事一発合格を果たしましたので、合格記を公開します。
おかげさまで危険物取扱者甲種受かりました。一発合格ですʕ•ٹ•ʔ pic.twitter.com/wY5XIolRS2
— Think (@Fetalia_lumin) October 26, 2017
2017/10/31 追記 試験結果通知書に正答率が書いていたのを初めて知りました。
法令/物理・化学/性質・消火で、86%/90%/90%でした。
執筆者の受験状況
まず、危険物取扱者免状 甲種を取得するにあたって、以下の受験資格のうち一つを満たしている必要があります。この記事に辿り着く人は知っているでしょうが、一応。
詳しくは、一般財団法人 消防試験研究センターのHPを御覧ください。 参考リンク:一般財団法人 消防試験研究センター 危険物取扱者試験 受験案内 受験資格
この受験資格の内、私は「大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者」の受験資格を満たしているため、受験を行えました。受験資格を満たしていない場合は、受験を行うこと自体がそもそもできないため、注意してください。
この中でも少し曖昧な15単位という基準ですが、実際に大学などで履修した科目がこの15単位に当たるのか心配...という方は、全国各地の消防試験研究センターに問い合わせることで簡易的に確認を行ってもらうことが可能です。私自身、一回生の成績のみでギリギリ15単位だったので申請して受験できないことを恐れて、実際に消防試験研究センターに訪れましたが、その場で問題なく受験を許可されて申請も行うことができました。
また公式HPには、単位修得証明書を作成し提出することが記されていますが、確認を行ったところ基本的には大学が発行している成績証明書で問題ないようです。しかし、このような単位修得証明書を作成できる場合はそちらのほうがありがたいとのことでした。こちらの内容については、わたしが受験した滋賀県の場合のみの可能性がございますので、ぜひとも皆さん自身で各都道府県ごとのセンターに確認を行うようにしてください。
使用したテキスト
危険物取扱者試験 甲種の受験となると、有名な乙四とは違ってテキストは限られてきます。 様々なテキストが売り出されていますが、私が使用したのはこちらの二冊。これら以外は一切使っておりません。
わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 (国家・資格シリーズ 103)
- 作者:政孝, 工藤
- 発売日: 2019/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
本試験形式!甲種危険物取扱者 模擬テスト (国家・資格シリーズ 263)
- 作者:政孝, 工藤
- 発売日: 2019/07/17
- メディア: 単行本
いちばん有名なこの二冊のみで挑みました。巷では「この二冊を紹介していたので、使ったのに落ちてしまった...」や「内容が駄目。」などと言っている人もいますが、基本的には受験する上では良書と感じました。 まずはこの各資料について若干の解説をしていきます。
情報バイブルとして使う。「わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験」
まずは、全体を学習するためのこの一冊。基本的にはこれをすべて抑えることができれば、問題なく受験することが出来ます。
本のカバーを外すと国家資格と所狭しに書かれていて、人の前で使用するのは恥ずかしいですが、そんなことは気にせず、自分は国家資格を取ろうとしているんだなどと指揮を高めておきましょう。
内容に関しては、法令範囲における学習内容については、語呂合わせや表、イメージ図などでうまく頭のなかに残るように作成されています。 幾つかのブログやレビューにて「物理範囲の内容が少なすぎる!」とか話が出ていますが、あれくらいで十分です。全くもって問題ありません。それより、掲載されている内容を確実に解けるようにする方が大切。
また、本の中には自分で虎の巻を作っておくといいとのことが話されていましたが、この本ほど内容がまとまっているものはないと思われます。しかし、大切な内容は一度は自分で書いて置くと覚えやすくなるので、裏紙に書きなぐって覚えることも大切ですね。 もちろん「私はノートにまとめて覚えるほうが良い!」って言う人はご自由に。
また、物性に関しては十二分に記載されています。メチルエチルケトンパーオキサイドなど、特徴的な物質を覚えることも大切ですが、私の受験回では、本書で重要としていなかった物質も出てきて若干焦りも出てしまいました。 絶対に覚えるべきものは確実に覚えるべきですが、それ以外のものに関しても軽めに全体を把握しておく必要があります。また、各章の終わりには章末問題には解説も付属しており、自分の中での理解をきちんと深めることができます。
とりあえずこの一冊あれば、危険物取扱者試験 甲種に必要な情報はほぼ全てカバーすることができます。わからない問題や知識が出てきた場合は、その都度書を開いて確認するクセをつけることが大切でしたね。
テスト前の総復習とぱっと確認!本試験形式! 甲種危険物取扱者 模擬テスト
こちらは本試験と同様の模擬テスト。基本的には前記したテキストが終了した段階で行うテキストです。そしてこのテキストの本領は模擬試験ではなく、最後に掲載されいている資料。これだけでテスト前に重要な内容をきっちりと復習することが出来ます。
正直なところ私はこのテキストのおかげで合格できました。(直前に最終章を読んで、その内容が出題された。)
もちろん模擬試験も重要ですし、学習する上には必要不可欠なものではあります。受験前に最低2周はしておいて、自分の知識の確認を行っておきましょう。また、付属している解答シートですが解答シートは本試験のものと若干の差異があります。本試験ではTOEICのような卵型の解答シートに変更になっていました。
基本的には前述した「わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験」を中心に学習し、自分の中でまとまってきたと思った段階でこちらの本に移行するスタイルが良さげです。
受験勉強 7月~8月
大学生の特権。二ヶ月近い休み時間、夏休み。この期間を活用して私は勉強しました。と言っても、一日何時間とかは一切なく土日に2時間テキストに書いてることを、裏紙に書きなぐっては捨て、書きなぐっては捨ての繰り返しでした。 この期間で、とりあえず今まで一切触れたこともないような、法令に関する問題に関してはある程度抑えておきました。ここだけは化学専攻者にとって未知の世界なのでかなり苦戦をしました。乙取得者からすると基本的には変更は無いので、簡単かもしれませんね。しかしそれ以外の受験資格を持っている方に関しては確実に法令問題だけは時間をかけて、きちんと抑えておくことをおすすめします。
しかし、それ以外に特に勉強はしていませんでした。夏の不思議ですね。まだまだ時間有るから、いつも勉強している内容みたいだからヨユーヨユーと思っていたらすぐに9月。1ヶ月前に突入してしまいました。
つまり、私の学習はほとんど9月に集中することに…
直前の受験勉強 9月~10月当日まで
というわけで、9月に突入してしまいます。この時期は大学も始まり、様々なレポートに追われる日々の中で学習を行いました。実際のところ、きちんとした日常のほうが定期的な学習の時間をとれることができました。
とりあえずわたしは短い内容の消火に関する内容と、物理に関する内容について学習しました。ここについてはすぐに覚えることができましたね。基本的には日常で考えるような消火についての話とか、古典物理のないようなので受験者の方は簡単に感じるかと。
そして問題となった物性。甲種なので1~6種まですべて抑える必要があります。その中でも4種をきちんと覚えるべきとテキストでは書かれていましたが、できるだけまんべんなく学習を行ったことが合格の理由だと感じております。この単元は法令の次にきちんと学習するべき内容でしたね。
ある程度学習したら、予想問題を行います。大体2周ぐらい行いました。予想問題を行って解く中で、自分が忘れている内容についてわかるようになるため、きちんと予想問題は行うべきです。
こんな感じで9月が終了。しかし10月初頭は、私自身が全く時間が取れなかったため、一切学習を行っていませんでした。よくこれで受かったな...
そして10月始めの日曜日に受験。当時は非常に微妙なラインかなぁ...と思っていましたが、3週間後に合格確認。
まとめ 力ずくで絶対に取れる。
というわけで、そこまで勉強していないような感じですが、受かってしまいました。やはり6割で通ると考えると割りと簡単なんだろうなと感じました。
直前に勉強をしていなかったり、二ヶ月前などに時間をかけていなかったことを踏まえると、1ヶ月でもなんとか合格できる水準には到達できるのだろうなと思いました。しかし法令に関しては、本当に無知からの学習のため、舐めてかからないことが大切です。覚えることも、理解することも大量なので忘れることも多くなってくるため、きちんと復習も行って行くことをおすすめします。
そして物理と物性はゴリ押し。物性は直前に今まで知ってる知識に結びつける形で考えることが大切。これをするだけで物性は一気に簡単な内容になります。
とりあえず私が言えることは「法令だけはきっちりやっとけ。」ってことですね。
おわり。